並行輸入品って？
並行輸入品とは何？
「並行輸入品」ショッピングサイトで見かける言葉ですね。
そして、並行輸入品と記された商品はお値打ちなことが多いと思います。
特に腕時計は、並行輸入品が多く見られるのではないでしょうか。
今回は、並行輸入品について投稿したいと思います。
並行輸入品と正規品の違い
並行輸入品と正規品は、商品自体は同じです。
違いは生産者から消費者の手元に届くまでの流通経路なのです。
下に流通経路の代表的な例をあげます。
※あくまで代表的な例です。
上の図をご覧いただいた通り、製造元は同じ。
つまり商品自体は同じなので本物なのです。
違いを上の図を例に言えば、販売店が日本国内の正規代理店を通して仕入れているか否か。
ここまでの説明ですと、「信頼性の高い正規品を買えばいいんじゃない？」となるでしょう。
では、なぜ並行輸入品が販売されているのか。
簡単に言えば、並行輸入品にも消費者に対するメリットがあるからです。
正規品と並行輸入品のメリットとデメリット
正規品のメリット
正規店での購入は、本物という安心感があります。
また、メーカーまたは日本国内正規代理店によるアフターサービスが受けられます。
一部のメーカーでは、正規品は海外購入品または並行輸入品と比べメンテナンス料金が安価となる場合があります。
並行輸入品のメリット
【価格】
時計は、メーカーにより日本と海外とでメーカー希望小売価格や原価に価格差がある場合があります。
もちろん、買い付け時の為替レートも要因のひとつである場合があります。
また、正規品の販売価格はおよそメーカー希望小売価格のままであったり、低い割引率であったりします。
よって、並行輸入品の方が正規品に比べ、はるかに安く（数万～数十万、時には百万以上）購入できる場合があります。
定期メンテナンス料金が浮いてしまうほどの圧倒的な割引率という場合があるわけです。
これが並行輸入品の一番のメリットなのです。
但し、一部メーカーでは、内外価格差を出来る限り抑えている場合がありますので、そういったメーカーの場合は多少安価に購入できるかもしれませんが、価格面のメリットは希薄化されます。
【希少性など】
正規品は、日本国内正規代理店やメーカーの戦略などで、メーカーが展開している全商品の内、一部のみの展開となる場合があります。また、日本国内向けの供給量が少ない場合があります。
よって、正規品では購入できない、または購入しづらい商品が、並行輸入品では購入できたりします。
また、絶版となった商品も並行輸入品では見つけることが出来る場合があります。
但し、そういった商品はプレミアム価格でメーカー希望小売価格以上となっている場合もあります。
並行輸入品のデメリット
【商品の信頼性】
正規品のように安定した流通経路ではなく、各販売店で異なる流通経路になります。
よって、安定した信頼できる買い付け先を持たない並行輸入販売店の場合、偽物の混入が懸念されます。
とはいえ、日本国内の有名ショッピングサイトでは、偽物の取り扱いはよほどの事が無い限りまず無いと思われます。
検索結果に表示される、あからさまに模倣品（模倣品は並行輸入品ではありません。）を扱うサイトはもちろん、日本語があきらかにおかしいサイトでの購入はお控えいただくのが無難でしょう。
【アフターサービス】
デメリットとは言えませんが、並行輸入品の場合、保証は販売店規定の保証内容であったり保証期間となります。保証期間のメンテナンスは販売店に相談しましょう。
一部メーカーによっては、並行輸入品でも正規保証が受けられる場合もあります。
ユーザーの自由ですが、正規代理店に相談し、受付不可の場合には購入店に依頼というのも良いかもしれません。
保証期間満了後は、有償メンテナンスとなりますので、ユーザー自身で国内正規代理店に依頼しても良いでしょう。
但し、正規品の説明でも申し上げましたが、一部のメーカーでは正規代理店のメンテナンスが受けられなかったり、有償修理の場合に正規品よりも高価になる場合があります。
最後に
これまでの話からおおまかに言えば、正規品は、安心感がメリット。並行輸入品は、安価な価格と希少品が入手できる可能性があるのがメリット。
ですので、正規品、並行輸入品どちらがおすすめなのかは、商品や購入者のニーズにより異なります。
メリット、デメリット踏まえ、満足できるお買物になると良いですね。