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オメガ デ・ビル クロノスコープ コーアクシャル ラトラパンテ 422.13.44.51.06.001

   

OMEGA DeVille Chronoscope Co-Axial Rattrapante 422.13.44.51.06.001

オメガのドレスウォッチライン「DeVille」。このコレクションは、1960年誕生とされています。現在、オメガが誇るCo-AXIAL脱進機を他のコレクションよりいち早く搭載したことでも知られています。一般的には、伝統的かつシンプルでありながらラグジュアリーな意匠を持つアイテムが多いコレクションという印象ではないでしょうか。ですが、オメガの人気コレクション「スピードマスター」のようなクロノグラフモデルも存在します。今回は、デ・ビル クロノグラフモデルのひとつである 422.13.44.51.06.001 をご紹介いたします。

422.13.44.51.06.001 仕様・外観

  • ケースサイズ  : 約44mm 厚さ約16mm
  • ラグ間サイズ  : 22mm
  • ケース材質   : ステンレス(艶消しサテン仕上げ)
  • ガラス     : サファイアクリスタル
  • 文字盤色    : グレー(インダイヤル色:ブラック)
  • ベルト     : アリゲーターレザー(色:ブラック)
  • 中留(バックル): ステンレス製Dバックル(プッシュボタン有)
  • 防水機能    : 10気圧(100メートル/ 330フィート)

デ・ビルコレクションの中でもスポーティーな印象のクロノスコープコレクション。
文字盤は3つのインダイヤル有し、従来のデ・ビルとはかけ離れた計器的印象の意匠です。

3時位置インダイヤルは「MINUTE RECORDER」。ストップウォッチの30分計となります。

6時位置インダイヤルは「HOUR RECORDER」。ストップウォッチの12時間計となります。この12時間計の表示方法は特徴的です。まず、このインダイヤルは半円形で、外周、内周2列の目盛りが確認できます。この目盛りは30分刻みとなっており、外周が0~6時間、内周が6~12時間を表示します。そして、注目いただきたいのがそれらを指し示す針。針が取り付けられている軸を境に片側は長く、その反対側は短くなっています。この針は普通に360度回転していくのですが、ストップウォッチ動作開始から0~6時間は長い方が外周目盛りを差し示していきます。その時、反対側の短い方はといいますと、目盛りが刻まれてない部分を指し示していきますので、機能していない状態となります。ところが、6~12時間になりますと、逆に短い方が内周目盛りを指して機能している状態となり、長い方は目盛りが刻まれてない部分を指して機能していない状態となります。

9時位置インダイヤルはスモールセコンドと呼ばれるもので、通常時刻の「秒」を表示しています。

では、ストップウォッチの「秒」を表示する針はどこにあるのか?
中心に「時」「分」「秒」の針が取り付けられたシンプルな時計を思い出してみて下さい。クロノグラフにおいては、シンプルな時計でいうところの「秒」を示す針が取り付けられている所にストップウォッチの「秒」を示す針が取り付けられています。これは、ストップウォッチを動作させない限り止っています。
機械式クロノグラフの多くは、この配置となっています。
ですので、機械式クロノグラフを初めて入手された際、「秒針が動かない!」と焦らないように。通常時刻の「秒」を示すのはスモールセコンドです。

11時位置には日付を表示するカレンダーが配置されています。

このモデルは、ベルトに高級素材であるアリゲーターレザー、つまり大別するところのワニ革を使用しています。
バックルは、折りたたみ式のフォールディングバックルとなっており、ベルト長を一度設定してしまえば、金属ブレスレットの時計と同様にバックルの開閉により容易に脱着出来るようになります。また、このバックルにはプッシュボタンを備えておりますので、開閉も楽に行えます。

422.13.44.51.06.001 ムーブメント

この時計の裏蓋は、中心にガラスがはめ込まれたシースルー仕様となっており、ムーブメントを鑑賞することが出来ます。

ムーブメントは、Cal.3612を搭載。
このムーブメントは自動巻機械式で、オメガが誇るコーアクシャル脱進機搭載はもちろん、クロノグラフにおいて高級とされるコラムホイール式で、さらに複雑時計のひとつとされるスプリットセコンド機能を有します。
つまり、ムーブメントとしては非常に高級な部類のものとなります。
ちなみにパワーリザーブ(ゼンマイを巻ききった状態で動作が停止するまでの時間)は、カタログスペックで52時間となります。但し、使用状況等にもよりますので、あくまで目安です。

さて、目玉機能のひとつ「スプリットセコンド」。
フランス語では「ラトラパント」と言います。これをモデル名に冠しているわけです。

スプリットセコンドとは、ストップウォッチ計測中に途中経過時間が計測できる機能。平たく言えばラップタイムが計測できます。

  • 2時位置プッシュボタン : スタート/ストップ
  • 4時位置プッシュボタン : リセット
  • 10位置プッシュボタン  : スプリットセコンド針のストップ/ストップ解除

【スプリットセコンドを使用しない計測方法】
2時位置のプッシュボタンを押し込みストップウォッチをスタートさせると、画像のA・Bの針が重なった状態で動き始めます。

同じボタンを押すと止まります。そのままもう一度その押せば、続きから計測できます。

ストップウォッチが停止した状態で4時位置のプッシュボタンを押し込むと、リセットされ各針が0位置に戻ります。

【スプリットセコンドを使用する計測方法】
2時位置のプッシュボタンを押し込みストップウォッチをスタートさせると、画像のA・Bの針が重なった状態で動き始めます。

10時位置のプッシュボタンを押し込むとBの針だけが止まります。

再度10時位置のプッシュボタンを押し込むと、Bの針が瞬時にAの針に追いつくように重なり、その状態で動作し続けます。

2時位置のプッシュボタンでストップウォッチを停止させた後、4時位置のプッシュボタンを押し込むと、リセットされ各針が0位置に戻ります。

注意:リセットする時は、絶対にストップウォッチが止まっている状態で行って下さい。

 

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